2Dと3D
2006.09.07
WEB関連のデザインプロセスの考え方には、2D(版モノ)的なものと3D(工製モノ)的なものが混在している。これは2D流れか3D流れなデザイナーがWEB仕事を担っているケースが多いためと容易に想像がつく。
現在に至っては、ハナから「WEBデザイン」を目的に専門のエデュケーションを受け、卒業後に就業しているヒトは相当な数存在するはず。そんな彼らは「WEBデザインのプロセス」をどのように学んでいるのかが興味深いところ。
2Dにも3Dにも、それらの手法にはメリット・デメリットが存在し、「これがWEB向けなデザインプロセスだ!」という学術的な話は今のところ聞いたことがないので、両者の手法をプロジェクトに合わせて切り貼りしているのが現状だと思う。
WEBサイトに限って言えば、もはや2D的な発想で構築できるようなものの需要は少なく、3D的な多岐に渡る考察(見た目、機能、法令、などなど)が必要なものがほとんど。
こういった開発作業は3Dデザイナーの真骨頂。組織を機能的に動かす手法を知っている上、マーケティングやプランニングの手法も知っている。日本では「イラストレータ」や「モデラー」といったアーティスト色の強いヒトのことを「デザイナー」と解釈されているフシがある。欧米では「開発プロセスをマネジメントできるヒト」のことを「デザイナー」と呼びます。そして3D開発のプロフェッショナルを「インダストリアルデザイナー」と呼びます。
というわけで、3Dデザインのプロセスをマジメに再認識する必要があるなぁ、と最近思うわけです。しばらくWEBデザインプロセスに必要な3Dデザインプロセスの要素について考えてみようかな、と。あわよくば「WEBデザインプロセス手法」の決定版のようなものを発掘できたらいいなと思うのでありました。
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