自社サーバ・専用サーバのベストな管理体制とは
 2008.01.31

前回、「自社サーバ・専用サーバのメリット・デメリット(無料診断します)」でふれた通り、自社サーバ・専用サーバを使う場合には、専門知識を持ったサーバ技術者のサポートが必要になってきます。 選択肢はいくつかあります。 1)派遣もしくは短期契約のエンジニア 2)正社員もしくは長期契約のエンジニア 3)アウトソーシング(外部業務委託) 結論から言うと、手前味噌ですが、弊社のような業者にアウトソーシングすることがベストだと思います。 なぜかと言うと... まず、「派遣もしくは短期契約のエンジニア」ですが、これは論外です。 サーバ技術者に限らず、LAN・ネットワーク系のエンジニアを派遣もしくは短期契約で雇い、サーバ設定やネットワーク環境の整備などをやらせる会社がありますが、これは絶対にやってはいけません。 サーバやネットワーク環境は、長期間安定的に動き、かつ、将来的な拡張・変更に備えるものでなければなりません。 派遣や短期契約のエンジニアにしてみれば、その場・その時、要求されていることをやり遂げれば、ミッションは完了です。長期間安定的な稼動や将来的な拡張・変更に責任を負うわけではありません。悪意を持ってその場しのぎの設定をする訳ではないとは思いますが、長期的な視点にたって設計・構築されていないサーバやネットワーク環境は、早晩、行き詰まりを見せることになります。 実際、弊社のクライアントの大半は、こういった派遣や短期契約社員の後始末からサポート契約に入らせていただいたケースです。 結局、初期設定に必要なコストを二重に支払うことになってしまいます。 加えて、派遣や短期契約の問題点は、技術者が次々変ってしまうことです。 サーバやネットワーク環境は、初期設定をすれば終わりという訳ではありません。拡張・変更もあれば、維持・更新・メンテナンスも必要になってきます。 その際、運良く初期に契約した人が、その後の拡張・変更や維持・更新・メンテナンスを行えるだけの知識と技術を持っていて、かつ、雇用を確保できれば問題ありませんが、なんらかの事情で、それが不可能だった場合には、どうしても別の技術者にやってもらうことになります。 サーバやネットワーク環境の設定には、その技術者の「くせ」や「得意不得意」がどうしても現われてしまいます。設定に際して、ドキュメント作成させておくことやあらかじめOSや言語などを指定して設定させることで、ある程度スムーズに次の技術者に引継がせることは可能ですが、いづれにしても前任者の設計の意図や仕様を完全に理解し、新たな作業に入るまでには、無駄な時間とコストが必要になってきます。 なんにせよ「派遣もしくは短期契約のエンジニア」は絶対やってはいけません。 次に、「正社員もしくは長期契約のエンジニア」についてです。 この場合は、「派遣もしくは短期契約のエンジニア」で起こりうるような長期性や連続性に起因する問題点は起こりにくいと言えますが、はやり、余程の大手企業以外にはお勧めできない管理体制です。 サーバやネットワーク環境の初期設定や大きな変更や拡張を行う開発的期間と維持・更新・メンテナンスだけを行えばよい安定的期間とでは、技術者にかかる負荷は全く違ってくるからです。 次から次へと、新たなミッションがある大手企業ならともかく、中小規模の会社の場合には、開発的期間は、支払う給料に見合うだけの仕事と成果が期待できるものの、安定的期間には、暇をもてあまし、給料泥棒になってしまうことうけあいです。 こういった場合、通常は、別の仕事(その会社の本業)をやらせ、必要な時だけ技術者として仕事させている会社がありますが、経験上、長続きしているケースはほとんど見たことがありません。やらされる方の仕事に対するモチベーションが維持が難しく、余程、会社に対して責任ある立場の方(例えば社長とか)がやるならば...といった具合です。 また、「安定的期間には遊んでいてもいい」と割り切ったとしても、その技術者が(確率は少ないにしても)辞めてしまうリスクには対応できません。 大手企業の場合には、複数のエンジニアを抱え、複数で案件にあたるか、もしくは、常にある程度の情報を共有しています。したがって、一人や二人、技術者が辞めたとしても、あまり大きな問題にはなりません。 中小の会社の場合には、ただでさえ、安定的期間には暇をもてあましている社員をリスクヘッジのために複数人雇っておくなどということは、無駄以外の何ものでもありません。 さらに言うなら、ある程度、高度な案件に対応できる技術者を雇っておくには、多額のコストが必要です。派遣相場などから鑑みるに、会社の負担(社会保険料など諸費用込み)は、一人あたり”最低”でも月額50~60万円になります。 これでもか、これでもかと「派遣もしくは短期契約のエンジニア」「正社員もしくは長期契約のエンジニア」がダメな理由を書いてきました。 いまさら、「アウトソーシング(外部業務委託)」のメリットは言うまでもありません。 維持・更新・メンテナンス及び秘密保持を主体とした長期安定的で低価格な基本契約を結び、サーバやネットワーク環境の初期設定や大きな変更や拡張を行う開発的期間には必要な費用を支払う。 業者にもよりますが、24時間365日、監視体制をしくことも可能です。 手前味噌ですが、弊社のような専門業者に委託することがベストだと思います。 もちろん、契約を締結するにあたり、業者に「必要な知識と経験、実績があるか否か」「キチンとした信頼関係を築けるかどうか」についてしっかりと確認する必要があることは言うまでもありません。 <<サーバ事業案内ページ>> サーバ事業(自社サーバ・専用サーバ等の管理・保守・運用コンサルティング/代行) ※御社のサーバやネットワーク環境、技術者の状況など、お気軽に、ご相談ください。お待ちしております。
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