WebサーバのIPアドレスを変更する時のDNS/TTLについて
 2007.07.26

今月はじめ弊社で運営するとWebサイトのサーバを移転した.WebサーバのIPアドレスを変更した. WebサーバのIPアドレスを変更するときに,DNSに関して気をつけた点を紹介したい. サーバ名とIPアドレスの変換を行うのはご存知DNSである.DNSの設定ファイルに $TTL という設定パラメタがある. TTLはサーバ名の問合せの答えを,クライアントがどの程度の期間キャッシュとして保持できるかの時間を示している. なので,IPアドレスの変更後の新サーバへのアクセスをすばやく済ませたいなら,あらかじめTTLを短くしておくと良い.通常は86400秒(=1日)程度に設定されているハズ.このTTLの設定のままIPアドレスの変更を行うと,最悪IPアドレスの変更直前にDNSにアクセスしたクライアントは1日旧サーバにアクセスし続けることになる. 私は,以下のように徐々にTTLを短くしていった. 移転予定時刻の3日前から 12H 移転予定時刻の1日前から 6H 移転予定時刻の12時間前から 3H 移転予定時刻の6時間前から 2H 移転予定時刻の3時間前から 1H 移転予定時刻の1時間前から 1800(秒)(=30分) IPアドレス変更後にTTLを1Dに戻す. スレーブのDNSが変更されていることも確認したほうが良い.
カテゴリー:技術情報メモ